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2008年7月

2008年7月30日 (水)

人との繋がり

**武士の一文** 2008/7/29篇



「そうして 
人との小さなつながりを頼りに暮らしておりますが、貧しいつながりはたやすく切れることはありません」



- 乙川優三郎「生きる」内 ”早梅記”- 文春文庫 
p248

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2008年7月28日 (月)

「生きる」 乙川優三郎

Photo_3

文春文庫 467

2005/ 1/101
平成141月 文芸春秋刊
2002
年 第127回直木賞受賞作
直木賞受賞作他、中篇2篇

これは誰もが納得の受賞作品でしょう!

気になってここ10年の受賞作を遡ってみたのですが、この作品は完璧にダントツ。

今や大御所の、

 浅田次郎「鉄道員(ぽっぽや)」1997年 や なかにし礼「長崎ぶらぶら節」1999年 や  山本一力「あかね空」2001年にも 全然勝っています。


中篇3作とも それはそれは“深い”内容。
“人間は如何に生きるべきか”を切々と語り、「これぞ侍!」と思わず涙ぐんでしまう、絶品3作!!
今回で同著者3冊目。当初「藤沢周平文学」をこの作家に求めていた。

しかし、これを読んで考えが変わった。

「乙川さんは乙川さん」

それが解かった。


「生きる」:
切腹を許されず辱めを受けながら、それでも“生き続けなければならない”武士の悲哀。

「安穏河原」:
“武士の尊厳”を貫き通した為に今日の飯も食えず泥まみれに働く元・郡奉行。しかも妻の薬代の為に娘を女郎屋に売ってしまう。が・・・

「早梅記」:
10
石軽輩の頃から二人で苦楽を共にしてきた大切な端女を野心の為に解雇し、筆頭家老にまで成り上がった武士。隠居の身となり長い一日を過ごす中、考えることといえばあの娘のことばかり。

*参考までに、
乙川さんの直木賞受賞前後はこんな方々でした。
126回 山本一力「あかね空」
127回 乙川優三郎「生きる」
129回 石田衣良「4TEEN フォーティーン」
131回  奥田英朗「空中ブランコ」

■お薦め度:★★★★★
これを読んで「面白くない」という人がいたら、それがし 本代をお返しいたすpout

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2008年7月27日 (日)

幸福感と”我慢”

3冊 本を購入した

未読の本がまた増えた

何たる幸福感happy01happy01

今 何がしたいかって

ただただ 本が読みたい

本を捲ると何もかも忘れて幸福感に包まれる。

何が辛いかって

買った本に裏切られた時

「あー、こんなのを最後まで読まなきゃいけないのかーsad

それもこれも、人間としての修行

「我慢」

Photo

巨人 上原投手のグラブに書かれた文字と一緒だ、あらら・・・

相手は年俸3億?

それがしの生涯石高 遙か天井突っき抜け・・・・

しかし、

G上原選手と根底で繋がった瞬間だ

次元が全然違うか??weep

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人の善し悪し

◆◆武士の一文◆◆ 2008/7/27篇



「人の幸、不幸が 
”その人間の善し悪し”には関りのないことを痛感する」



-乙川優三郎「生きる」- 

文春文庫 短篇「安穏河原」p172

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2008年7月26日 (土)

「武家用心集」 乙川優三郎

Photo集英社文庫 543
2006/ 1/25
1

2007/12/ 8 3

20038月 集英社刊行
短篇8編収録


この著者 2作品目の本。

新聞?か、あるいは電車中刷り?で発見し購入。

8編どれもこれも納得の作品。

タイトルどおり、全て武家ものだが、現代に共通する社会問題ばかり。
「人とは如何なるものか? 家族とは、兄弟姉妹とは、嫁とは、妻とは、夫とは」
これ皆、永遠のテーマ。

しかし、最後の作品の「梅雨のなごり」
著者が一番言いたかったことはここに全てあるような気がする。
私もこのような、
強くて優しく、日頃は微塵も感じさせないが腕が立ち、謙虚で妹想い、そんな叔父になりたいものである。
読んで損なしの8

    田蔵田半右衛門:
「人は、望みの少し手前で暮らすほうがいいのかもしれない・・」
人に何を言われようとお人よしで謙虚な主人。とある事件を助太刀し80石に加増されても念願の郡奉行を辞退。まったく目立たない今の植木奉行をそのまま続ける。
「人とは、・・・。妻とは、・・・」

    しずれの音:
松の枝に降り積もった雪が 「人でなし!!」と垂(しず)れた。うごけない母を乗せた荷車を方向転換させ雪の中を引き返す。雪に脚を取られすっ転びながら城から急ぎ下がって来る夫。

「人とは、・・・・・」

    九月の瓜:
裃(かみしも)のお奉行が大きな瓜を抱えとぼとぼ歩いている。
それは若かりし頃自分が貶めた親友が作った冬瓜。
「お互い先の見える歳になって、今更15年前の話もなかろう。こうして会えたのは嬉しい、それでよいではないか」

「人とは、・・・・」

    邯鄲(かんたん):
普請奉行添役39石の武士。妻と離縁し、14で農家から奉公に来、二十歳となった召使とふたり。何を間違ったか殿から刺客を命じられるも真剣で立ち合ったことは一度もない。「代々伝わる剣の奥義を10代で授けられた剣士」と言っても、その「心構え」僅か数行のみ。自分が死んだときこの身寄りのない娘はどうなる?

「人とは、・・・」

    うつしみ:
再嫁した先には息子がいる。その後、夫が災害で他界。更に子が嫁を取り女子が生まれるが、母親がすぐに病没。後妻を迎えるが血のまったく繋がらない4人が一つ屋根の下。

「成り行きに任せて望まない結果を見るのが厭なら、女でも言うべきことは言わなければならない」

人とは・・・

    向椿山:
西洋医学を学びに江戸へ。将来を約束した娘は5年後21になる。娘盛りを迎え、更に過ぎようとするもその後連絡はない。多くを学び帰国したとき、娘は・・・

「女とは、娘とは・・・・」

    磯波:
想い、想われた人を妹に盗られ、その人が婿として義弟に。その企みを知った義弟夫婦はその後疎遠に。夫を諦めさせる為に実姉に結婚を薦める妹。

    梅雨のなごり

  説明不要。どっぷり浸れます。

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2008年7月20日 (日)

「ひねくれ一茶」 田辺聖子

Photo

講談社文庫 857
1995/ 9/15  1

2007/12/ 3  11

1992
9月講談社刊行
1993
 27 吉川英治文学賞受賞作

先月6/16に読んだ「回天の門」藤沢周平が、今まで読んだ文庫本で一番厚かった(2.5cm)が、その記録を軽く更新。なんと! 3.0cm900円(税込)。厚さも厚さだが値段も値段だ。

しかし、「面白ろければ」いいのである。厚さには関係なく夢中で読む。

ところがです、お武家様

著者には誠に申し訳ないが、つまらないsad ページが捗らない。後に買った本が悠々先に読み終わる始末。
うだうだしていても仕方ないので、ここは腹を決めて

「この3連休中に読み終わらせる!」とし、勢い読んだ。

さて、感想。

先月末(6/30) 藤沢周平「一茶」を読み終えている。ここで小林一茶に興味を持ちこの本を購入した。同じ人物題材で、別の「小林一茶」を見てみたかったのだ。

この本の特徴は、一茶の句がそれこそ沢山網羅されているところ。藤沢周平作品の比ではない。これには敬服する。一茶の「四六時中俳句ばかりを考えていた人生」はこの本で十分理解できる。また、小説ながらその句の生まれた背景も記されているので非常に解かり易い。

やはり「俳句」は、その前書きを理解してから読むとその意味、深さがよくよく理解できる。そういう意味でこの本は十分価値のある本である。
更に、この時代の俳諧の世界、名を馳せた人物、師匠、仲間達が沢山登場することも魅力である。

但し、どうしても藤沢周平「一茶」と比較してしまうのだ。
当時の言葉使い、地方訛り(特に私は一茶と実家が近いので)、男目線:女目線、文書のキレ等、
「同じ題材でも書く人が違えばここまで違うか?」と思うほど。

そういう理由から読み終えた直後の感想
「やっと終わった・・・gawk」になってしまった。

但し、いい意味で言えば、「一茶の句を十分堪能できた」。
これで十分である。これに尽きる。


■お薦め度:★★★☆☆(一茶という人物、俳諧師とは?が理解できます)

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2008年7月17日 (木)

「マイ・ブル-ベリー・ナイツ」

Photo_2

my blueberry nights

監督・製作・原案・脚本:ウォン・カーウァイ
出演:ノラ・ジョーンズ/ジュード・ロウ

2007  フランス=香港  95

公式サイト:http://blueberry-movie.com/

2008322日公開

香港が世界に誇る名監督ウォン・カーウァイが、ハリウッド俳優を起用した初の全編英語作品。

主演には、映画初出演にして初主演のグラミー賞8冠の歌姫ノラ・ジョーンズ。

というよりは、

まさに「ジュード・ロウの魅力満載映画!」でした。

あっぱれ、ジュード・ロウ!

途中から、「ブルーベリー・パイ」が無性に食べたくなりました。

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「霧の橋」 乙川優三郎

Photo

講談社文庫 590
2000/ 3/15 1

2006/ 5/29 15

1997
3月 講談社より刊行
1997年 第7回時代小説大賞受賞作

全くの偶然から、この著者の本を購入した。

2002年に直木賞を受賞していながらも、恥ずかしながらこの著者の名前は知らなかった。

最初からぐいぐいと引き込まれ、いっきに読み終えた。

面白かった。

藤沢周平さんの全著書を読破しかけているので、時代小説の新しいお気に入り作家を見つけることが出来たのは嬉しい限りだ。

この本は、

「武家社会、商人社会、武家もの&市井もの、親子愛&兄弟愛&夫婦愛、片親、子育て、義理と人情、老いてなおの恋、仇討ち、商売敵き、太刀捌き」と

時代小説の全ての要素を1つの小説にした誠に“贅沢な1冊”。

しかしながら、ストーリー仕立てがしっかりしており最後まで緊張感のある内容。

「満足な1冊」であった。

      ストーリー:

刀を捨て紅やの主人となった武士の次男坊。父親を殺され、兄を自害させられ、10年放浪の後、仇を討つ。商人になりながらも根底の侍魂を捨てられずにいる主人、妻はいつか武士に戻ってしまうのではないかと不安を感じ生活にすれ違いが生じ始める。一方、商いも同業の潰し合い、食うか食われるかの醜い世界で奮闘。更にそこに、討つべき人間が突然現れ行李に長年しまいこんだ小太刀を取り出して家を脱け出すと・・・

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2008年7月16日 (水)

「プライスレス 素敵な恋の見つけ方」

PhotoHORS DE PRIX / PRICELESS

監督・脚本:ピエール・サルヴァドーリ
脚本:ブノワ・グラファン
出演:オドレイ・トトゥ/ガド・エルマレ/マリー=クリスティーヌ2006
フランス 105
公式サイト:http://www.priceless-movie.com/
2008/ 3/ 8公開

何も考えず、気軽に観れる映画です。

名の知れた数々のブランド品が沢山出てきたり、高級リゾート地のホテル、風景が出てくるので目の保養になります。

主演のオドレイ・トトゥがもう少しグラマラスなbodyなら、また一味違った衣装の魅せ方になっていたことでしょう。

スレンダーは嫌味が無くていいのです。が・・・、今回の映画内容で行くならば、やはり衣装を魅力的に見せたいことを考えるとちょっと貧相な感じを受けたのは私だけでしょうか?

顔が可愛いからぜんぜんOKなのですが・・。

■お薦め度:★★☆☆☆(わざわざ映画館で観るような内容では・・・)

Photo_2

■ストーリー:
『ダ・ヴィンチ・コード』でメジャーになった、フランスの女優が、セクシーな小悪魔に扮したラブ・コメディ。愛人となって金持ちの間を渡り歩く贅沢好きなイレーヌと、億万長者と勘違いされたウエイターのジャン。すぐに正体がバレ、今度は彼女を追い回す。

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2008年7月13日 (日)

「林賢バンド 東京コンサート2008」

Photo_3

りんけんバンド恒例の東京公演
・日程:2008年7月12日(土)
・開場 17:30 開演 18:00
・会場:日本青年館(東京)大ホール

「夏」と言えば、沖縄。
「沖縄」といえば、蒼い海、空、そして音楽。
「沖縄音楽」と言えば、「林賢バンド」

と、言うことで、楽しんで来ました。

びっくりしたのはその観客の年齢層。

これぞ、「老若男女」!
老いも若きも、赤ちゃん、子供にカップルも、ものの見事に千差万別。

解かったのは、
ここに集まる人々は、皆 かって沖縄に観光に行った際、林賢バンド地元のライブハウス:カラハイ〔沖縄北谷町〕に行ってそこで彼らの音楽を聞き、今度は東京のホールに集まってきている!ということだ。
人々の口から「カラハイ」という単語が自然に出てきていることや、振りやノリ、盛り上がりがとても自然なのだ。中にはとても本土の人とは思えないカチャーシーの手さばきをしたり、ノリのいい人もいるから多分、沖縄から東京に出てきた人たちであろうとも予想できたりもする。

Photo_4
さてその音楽であるが、
素晴らしいのは、林賢バンドは「バンド」であると言う点である。これが何よりの強み。通常沖縄音楽、沖縄民謡は歌と三線。沖縄の民謡酒場ではこれでいいのだが、やはりホールでの演奏だとこれでは弱い。その点、バンドで沖縄サウンドを表現できることは素晴らしい。強みである。
まして、林賢バンドは、バンドマスター:林賢さんの他に、上原知子さんの歌、三線、琉球衣装、エイサーが踊れる男性3ボーカル、天才ドラマー(11歳)、ベース、シンセ。地元林賢ファミリーには可愛いティンク・ティンク他、新しい世代が育ち活躍してきている。ボーカルの一人、かおるさんは、小学2年の時からカラハイに出入りし、「将来の夢は?」と聞かれて、「林賢バンドに入ること」と言って、16年後のいま、そのメンバーに入り、中でも一番いいパフォーマンスを披露している。
これは林賢さんの志が素晴らしいのであろう。あえて地元の言葉で歌うことを曲げない。「売れる」ことを美徳とせず、伝統を伝承していく」という考え。我々本土の人間も、沖縄は琉球・沖縄であって欲しいと願っている。決して都会化を望んではいない。蒼い海と空、沖縄伝統芸能、文化、民謡は残し伝えていって欲しい。

その為には、沖縄第一産業の「観光」をより活発にしなければならない。本土の人間は沖縄に行ってお金を落とすのだ!


そういうことで、
では2ヵ月後の9月。仕事にかこつけて沖縄へ行くこととしよう。
当然、林賢バンドの「カラハイ」コンサートに合わせて行く事は、言うまでも無い。

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「君のためなら千回でも」 再

PhotoThe kite runner

公式サイト:http://eiga.com/official/kimisen/ 

2008/ 2/ 9公開  2008/ 8/22 DVD発売

7/10、再度観に行きました。最終日前なので超混み。係員に聞くと、最終日とその前日はいつも満席とのこと。そうか、勉強になった。

さて、今回2回目の鑑賞ポイント2点。
■その1)前回、一番重要なポイントを聞き漏らしていたので、その箇所を再確認。

■その2)久々の超感動作だったので、再度ゆっくり鑑賞し、初回に見ることの出来なかった細部をよくよく観、感傷に浸りたい。

Photo_2 結果:

■1)アミール(主人の息子)とハッサン(召使の息子)との関係を、ラヒフ・ハーン(主人の親友)が、大人になったアミールに説明する部分がある。ここを初回見逃してしまっていた。
 → そのシーンに入る前から気合を入れて観た。納得した、十分理解できた。やはり重要なポイントだった。「そうか、そうだったのかー」と。
*言い訳:この重要ポイントのシーンは、矢継ぎ早にダ・ダ・ダ・ダッーと台詞が機関銃のように畳み掛けてくる。その際、字幕を必死に追うのであるが、字幕が白バックに被り見え辛くなったり、聞き慣れない脇役の名前が入ってくると、「え?誰?誰?その人???」と考えこんでしまい、その後の字幕が追えなくなってしまったのだ。今回のポイントは、ハッサンの父親の名がキーだった。そりゃ召使の名前まで最初から注意してないから聞き流しますよ。


■2)いろいろ見落としていた部分を拾い出すことが出来た。
①ハッサンの子供の名前(ソーラブ)の由来:
「あらら、いやー、そうかそうか」

②ハッサンの献身的な振る舞い:
主人と召使の関係、民族の関係が、幼い子供の世界にも自然と備わっている。この場面は悲しい。子供の普段の世界でも生まれながらにその序列が出来上がっていて、対等に遊んでいながら常に一歩引いてるハッサンがいる。また、そのまた息子のソーラブの世代になってもそれが自然に態度に現れるところが悲しいDNAで悲しさが倍増。

③2回目はその関係を知っているだけに、主人のハッサンを観る目に注目す。そうすると、いかに主人がハッサンを愛しているかが解かる。

④そうか、あの憎きガキが、あの男になっていたのかー
⑤その他:パンフを買ったのでいろいろ知識を得た。
・子役3人が皆映画初デビュー。
現地でオーデション。「へー、びっくり!」とても初作品とは思えない非常にいい演技をしていました。

・アミール役が1996年、ハッサン役&ソーラブ役1994年生まれ
「あれれ? 役上、アミールが1歳年上だったのに2歳も上とはとても見えなかった!?」

・アミール役の私生活:
悲しい私生活、家族関係。表情に「陰」が見え隠れするのはそのせいだったのか? でもこの役は本当にピッタリ役でした。

*初回を見終え、アフガニスタンに興味を持ちNETで諸々調べた。建国から10回も国名が変わっており民族も多様。地理上もこんな場所にあるとは知らなかった。そもそも私がこの国を知ったのはスタローンの「ランボー」からであるが、植民地、宗教紛争、民族紛争、アフガン戦争等、小さな地球の裏側には普通の一般人が日本で言う普通の生活がとても出来ない環境にあるそのことをまざまざと感じさせられる映画であった。
そう思うと、如何に私たちの今の生活は、今の日本は、平和なのであろうか?
地方からの出張帰りでも、海外から帰ってきた時も常に現在の生活を便利で快適で何不自由ない平和な生活と感じてはいたが、この映画を観ると平和すぎる日本をほんとに有り難く思う。

*今回の映画の魅力は、なんと言っても原作の素晴らしさ、キャスティングの素晴らしさ、演出、そしてなんと言ってもアミール役の演技、最後にやはりハッサンの演技に限ります。

映画を観れなかった方は是非、DVDを!

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2008年7月 9日 (水)

「君のためなら千回でも」

PhotoThe kite runner

監督:マーク・フォースター
出演:ハリド・アブダラ/ホマユーン・エルシャディ/ゼキリア・エブラヒミ/アフマド・ハーン・マフムードザダ/ショーン・トーブ
2007
 アメリカ  129分 
公式サイト:http://eiga.com/official/kimisen/ 2008/ 2/ 9公開

久しぶりの感動作。非常にいい映画でした。今年観た映画の中でTOP3に入るでしょう。「やっぱり映画はこうでなきゃ!」

つい先日観た、三谷幸喜「ザ・マジックアワー」は、あれはあれでいいのです、面白いし楽しいから。ただ、やっぱり映画は=「人を感動させてくれるものでなければならない」が私の持論。そういう映画を私は好み、評価する。
このことを会えて実感させてくれた今回の作品。Photo_2

さて、今週末まで公開だからもう一回観にいこう。

しかし、このタイトルの台詞「君のためなら千回でも!」と、

言える相手が私にいるかな?
言ってくれる人がいるかな?

考えてみたが残念ながら見当たらない、

悲しい人生だ。

しかし子供ってのは、純粋、無垢で、罪深い。同時にその罪の重さが解からない、解かった時には既に遅し。あー人間は悲しいな。

■ストーリー:
1970
年代のアフガニスタン。裕福な家の一人息子アミールは、召使いの息子ハッサンと兄弟のように仲よく暮らしていた。だが、小さな二人の絆は思いがけない出来事によって砕け散ってしまう。やがてソ連がアフガニスタンに侵攻。2人の関係は修復されることなく、アミールと父親は米国に亡命。時は流れ、00年のサンフランシスコ。アミールの元に、父親の親友から「君は今すぐ故郷に帰って来るべきだ」と電話が入る…。

大きな地図で見る

君のためなら千回でも - goo 映画
君のためなら千回でも - goo 映画

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2008年7月 7日 (月)

「ザ・マジックアワー」

Photo監督・脚本:三谷幸喜
出演:佐藤浩市/妻夫木聡/深津絵里/綾瀬はるか/西田敏行


2008
年  136
公式サイトhttp://www.magic-hour.jp/index.html
2008
67日公開
有楽町マリオン:日劇

公開から早1ヶ月というのに、まだまだ劇場は超満員。

この面白さじゃ、この人気も納得せざるを得ない。

これはもう、解説&コメント一切必要なし!

事前知識全くゼロでも、余裕の面白さ。

観客が一帯になって笑える映画は今では貴重。

それに、なんとも豪華なキャスト。

主役級の俳優たちがチョイ役の贅沢さ。

監督の人徳そのもの。

前作『THE有頂天ホテル』から2年。

前作よりはるかに面白い内容!

感動はしないまでも、料金よりはるかに楽しめる、今では貴重な日本コメディ映画。
是非どうぞ。全く損はしません。

しかし、佐藤浩市さん 最高!!

ザ・マジックアワー - goo 映画
ザ・マジックアワー - goo 映画

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2008年7月 6日 (日)

「メイド・イン・ジャマイカ」

Photo
MADE IN JAMAICA

監督:ジェローム・ラペルザ
出演:バニー・ウィエラー/エレファント・マン/バウンティ・キラー/グレゴリー・アイザックス/サードワールド
2006
   フランス 109

公式サイト:http://www.madeinjamaica.jp/

2008/ 7/ 5公開
シネ・アミューズ〔渋谷〕

公開初日の午後一、just timeで入館。混雑を心配したが、何のその。観客は数えるぐらい、ざっと20名位か?ちょっと意外。

内容は、昨年夏公開の「this is BOSSA NOVA」と全く同じつくり。


今回のこの映画で、私のジャマイカ&レゲエイメージ「蒼い海・海岸、赤・緑・黄色の原色、popでファンキー」がガラガラと崩れた。
そこには植民地時代の暗い影、民族問題、貧困、低労働、政治、暴力、未亡人家族増などなど、明るい要素が全く無い!

何も無い地にリズムがあり、音楽があり、表現がある。それら無の要素をあのリズムで表現している“レゲエ”。

こんな平和な日本、あのリズムの表面をパクれても、理解や浸透はとても無理だ。せいぜい、言葉の意味を無視し陽気なリズムのみを感じるのが一番いい。


しかし、イギリスから独立したのが
1962年と、つい最近なのには驚いた。Photo


■ストーリー:
レゲエ界のトップアーティストが集結した、灼熱の音楽ドキュメンタリー
人口300万人足らずの小国から、世界に影響を及ぼすほどの音楽がどのようにして生まれたのか。バニー・ウェイラー、グレゴリー・アイザックスらレゲエ・ミュージックの伝説たちに迫る一方、ジャマイカが抱える矛盾や問題を見つめながら、レゲエの真実をとらえていく

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2008年7月 4日 (金)

「夜の橋」 藤沢周平

Photo

中公文庫 ¥648
1984/ 2/10
初版
1995/ 3/18
改定
2006/12/25
改定18
1981
2 中央公論社刊

短篇9篇収録。昭和5053年、著者49~51歳の時の作品。
市井4篇、武家もの3篇 ほか2編。全ての短篇に著者の人間性が現れています。
どれも清清しい、納得の行く良い作品です。中でも特に、「泣くな、けい」、「孫十の逆襲」でしょうか?

■「鬼気」:武家もの
向かうところ敵なし、腕に自信を持ち始めた3人の若侍。一見平凡な50代侍の神話は本当なのか? 待ち伏せし暗闇から襲いかかると・・・。「逃げろ、逃げろ!殺される!!!」。この時代の若者のおごり。「侮るな! 御主達とは修羅場の数が違うぞー」。

よく読んでおけ、若竹サラリーmen! さもないと-、斬る! だぁー!

■「夜の橋」:市井もの。
賭博に溺れ、女房とも別れ、すさんだ生活の かんざし職人。それでも義理と人情は生きている。痛い目にあって初めて解かる***の有り難さ。泣けます

■「裏切り」:
それはないんじゃない? 斬らなきゃそれがしの気がすまねえ、「ビシッ!」と斬って欲しかった・・。しかし・・・、いい話です。

■「一夢の敗北」:武家もの
おっ?ここでもまた米沢藩主:上杉治憲と組んで改革に乗りだした奉行:竹俣当網が登場!(「漆の実のみのる国(上)・(下)」)。
うれしいなー、それがしこの本が好きでしたから。今回は、「おー、これはこれは痛快だ!」。こういうの大好きです!! 最後の2P 最高です。Photo_2

■「冬の足音」:市井もの
「別れて、あたしをかみさんにして?」
「あー・・・、すでにおそし・・」。昔も今も変わらないのは・・・・。辛い!

■「梅薫る」:武家もの
まったく、強く、優しく、潔く、心広く、「これぞ武士!」という、二人の侍。
こういう男になりたいものだ。

■「孫十の逆襲」:
思う存分応援しちゃいました!「行けー! 孫十」。いいなーこういうの。

■「泣くな、けい」:武家もの
けいちゃん 大好きです。ご主人と同じで、それがしも抱きしめてあげたくなりました。
しかし、ちょっと悪いご主人ですが、最後は武士ですね。あっぱれ!こういうのも大好きです。

■「暗い鏡」:市井もの
そうだそうだ、やっちまえ!

■お薦め度:★★★★★(数ある藤沢短編集の中でも、今回の作品は全て外れなし!)

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2008年7月 3日 (木)

「歩いても 歩いても」

Photo監督・原作・脚本・編集:是枝裕和
出演:阿部寛/夏川結衣/YOU/田中祥平/樹木希林/原田芳雄
2007
日本 114分
公式サイト:http://www.aruitemo.com/index.html
2008628日公開
シネカノン有楽町1丁目

タイトルから、昨年公開の2つの映画を思い出した。
・「転々」主演:オダギリジョー、三浦友和
・「しゃべれども しゃべれども」主演:国分太一
タイトルが似すぎていません?

映画自体は、「人のセックスを・・」の井口奈己監督に似ているのではないか?ちなみに私は、井口監督も今回の是枝監督の演出も好きです。

Photo_2ところが、今回のタイトル「歩いても 歩いても」が、いしだあゆみの「ブルーライトヨコハマ」作詞:橋本淳/作曲:筒美 京平1969(S.44)年からきているとは誰が想像出来たでしょうか?びっくりしたなーeye、これが解かったのが、それも映画の後半ですからー

しかし、今回の映画は良かった。こういう映画もあっていいですよ、何のことはない映画。

ましてここに登場する役者さん全員、皆演技が上手いし。
中でも、やはり樹木希林さんでしょう。「東京タワー オカンとボクと、・・」以上にいい役どころで、ほんとうに自然に演技している感じが上手い。ほとほと感心してしまう。

また、私は昔から夏川結衣さんが大好きですから、彼女観たさにこの映画を観たのですが、十分満足しました。綺麗だし、可愛いし、劇中でも触れていたが、この年齢で笑くぼは珍しいし、そのシーンのテレ顔も可愛い。実に満足、非常に満足!!!

Photo_3

樹木希林さんとYOUさんの掛け合いも朗らかで非常にいい。

そして問題の、この「ブルーライトヨコハマ」のレコードの話しは、なんとも恐ろしい話しで、原田芳雄さんも、観客の男性諸氏も女の恐さをさぞ実感したことでしょう

また、これを観終わった観客全員が思うことでしょう
「解かっちゃいるけどねー」。

私もその仲間のひとりです。「解かっちゃいるけど、なかなかねー、いざ目の前にするとさー」と。

さて、この映画後、行動を起こす人は如何ほど??? 私は・・・、気持ちだけで・・・coldsweats01

 

   

ストーリー:成長して巣立った子供たち家族と老夫婦の、ある一日。
父と昔からそりの合わない次男は現在失業中。こぶ付き再婚の妻と一泊帰省。にぎやかな姉一家も既に到着。今日は、15年前に不慮の事故で亡くなった長男の命日。
料理する台所の様子、家族そろっての食卓の風景、墓参りへ向かう歩道――そんな何気ない場面で交わされる会話のひとつひとつから、お互いの微妙な関係が判明していく。

      お薦め度:★★★★★(日本人なら観ないとっ、この映画!)

karaoke歩いてもー 歩いてもー 小船のように  私はー ゆれてー ゆれてあなたの うーでのなーかー」

今更ながら いい歌だなー、知らない?そりゃ知らないでしょー45歳以下の人はーwobbly

皆さん知っての通り、全く何のことはない、そこここに通常ころがっている1家族の、「ある一日」の風景。何が起きるわけでない、ただ淡淡とした一日。この「何とはない芝居」が用意周到、よくもこんなに自然に芝居が出来るものだと関心。子を持つ親、親を持つ子、誰もが自分自身と重ね合わさずにはいられない物語

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