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2008年7月28日 (月)

「生きる」 乙川優三郎

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文春文庫 467

2005/ 1/101
平成141月 文芸春秋刊
2002
年 第127回直木賞受賞作
直木賞受賞作他、中篇2篇

これは誰もが納得の受賞作品でしょう!

気になってここ10年の受賞作を遡ってみたのですが、この作品は完璧にダントツ。

今や大御所の、

 浅田次郎「鉄道員(ぽっぽや)」1997年 や なかにし礼「長崎ぶらぶら節」1999年 や  山本一力「あかね空」2001年にも 全然勝っています。


中篇3作とも それはそれは“深い”内容。
“人間は如何に生きるべきか”を切々と語り、「これぞ侍!」と思わず涙ぐんでしまう、絶品3作!!
今回で同著者3冊目。当初「藤沢周平文学」をこの作家に求めていた。

しかし、これを読んで考えが変わった。

「乙川さんは乙川さん」

それが解かった。


「生きる」:
切腹を許されず辱めを受けながら、それでも“生き続けなければならない”武士の悲哀。

「安穏河原」:
“武士の尊厳”を貫き通した為に今日の飯も食えず泥まみれに働く元・郡奉行。しかも妻の薬代の為に娘を女郎屋に売ってしまう。が・・・

「早梅記」:
10
石軽輩の頃から二人で苦楽を共にしてきた大切な端女を野心の為に解雇し、筆頭家老にまで成り上がった武士。隠居の身となり長い一日を過ごす中、考えることといえばあの娘のことばかり。

*参考までに、
乙川さんの直木賞受賞前後はこんな方々でした。
126回 山本一力「あかね空」
127回 乙川優三郎「生きる」
129回 石田衣良「4TEEN フォーティーン」
131回  奥田英朗「空中ブランコ」

■お薦め度:★★★★★
これを読んで「面白くない」という人がいたら、それがし 本代をお返しいたすpout

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