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2008年8月 9日 (土)

「むこうだんばら亭」 乙川優三郎

Photo 新潮文庫 514
平成19101日初版
平成173月新潮社より刊行

時代小説市井もの 連作短編集

私、このような「連作短編」って好きです。
短篇だけれどもどこかで各短篇が皆繋がっている。藤沢周平さんの作品にもこの「連作短編」があり結構気に入っていました。乙川優三郎さんの作品でこれに出会えて嬉しく思いました。

今回は、酒亭「いなさ屋」の主人と女将、皿洗い娘が全編に繋がっています。この主人と女将の関係が不安定でぎこちない。そこにいろいろな人が出入りする。ここが面白いところ。
共に苦界からの出で「人の辛苦」を身を持って解かる二人。
著者の優しさがにじみ出た安心して読める作品です。

■内容:
8篇の独立した短篇ではあるが、銚子の酒亭「いなさ屋」が全篇舞台に。夫婦のようで夫婦ではない、共に流れ者の酒亭「いなさ屋」の主人と女将。銚子の海と利根川の川、漁村の自然の海と戦い生きる人々の、強くて荒い、不安定で貧困な生活。そこに流れ着くもの、出入りする人間の人生情話。

■お薦め度:
★★★★☆(癒されます)

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