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2009年4月30日 (木)

「冬の標(しるべ)」 乙川優三郎

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文春文庫 619
2005
1210日第1
単行本200212月 中央公論新社刊

一気に読みました。
悲しかったーweep

男でも自由に生きられない幕末の時代、小藩の武家の娘が南画家(水墨・淡彩で山水を描く)に成るべく我を通すが思い適うはずもなく、20年後、全てを捨て一人江戸へ。

今の世の片田舎にも通じる雁字搦めの生活、
したくもない結婚、出産、夫との死別、忍ぶ恋愛、家に縛られ義夫を看取り、義母との長い長い確執、などなど。そんな縛られた生活のかなでも絵を描くことを辞めなかった執念。
幼き頃、南画を志す身分の違う少年、少女3人が成長していく過程、幕末の世に翻弄されながら各々違う道へと流れていく。いずれも哀れで、読みながら一生懸命少年、少女を応援しちゃいました。

20年後3人が再会し書画会を開くが、そこの出品する絵一枚一枚を文章から想像しましたが、是非どんなものか見てみたい気がしました。勤皇派急先鋒の光岡修理の「逆の葱」は、想像しただけでも笑っちゃいますが是非見たかったですね・・・。

世の「仕来(しきた)り」&時代との葛藤物語。

いずれの世も生き難いものでござる。

■内容:

幕末、小藩の大番頭の娘・明世は南画の自由な世界に魅せられるが、世間の仕来りは女子が絵を描くことを許さない。結婚して夫と姑に仕えることを強いられた二十年を経て、明世はついに自らの情熱を追う決心をする
 封建の世に真の自立の道を歩もうとする一人の女性の、凄まじい葛藤と成長を描いた感動長編。(「BOOK」データベースより)

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