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2009年4月18日 (土)

「蔓の端々」 乙川優三郎

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ツルノハシバシ

講談社文庫 667円

2003/ 4/14 1刷発行
20004月 講談社より単行本として刊行

超お薦め本!

言葉の一つ一つが重く、泣いてしまいますweep
映画になっても全くおかしくない内容、実に深い。



更に、一度読んだら止まらない! subwayNon stop暴走列車!
「どうして居なくなった? それでどうなった? 今はどうしている?」
この答えを探そうとどんどんページを捲ってしまう。
早く知りたい、早く読みたい、早く電車で没頭したい、このまま乗り続けていたい、降りたくない、macで読み続けていたい・・・。

いやー、睡眠や仕事どころじゃない!!実に危ない本wobbly シドニー・シェルダンに勝るとも劣らない。

でも、最終的にはこの著者独特の世界
「人とは?」に行き着くconfident
実に考えさせられる本です。十分すぎるくらい満足した本でした。

*この本の一番のポイントはここでしょう。
P376

人はどう生きようと最後には後悔するように出来ているのかも知れん、しかし生きている間は明日を見て暮すほうがいい、不幸や憎しみを忘れるのはむつかしいが、忘れなければ立ち淀むばかりだろう」
「しかし、よしんば忘れたとしても再び思い出さぬとは限りません」
「そういうこともあるだろ、だが一度忘れておけば次は軽くなる」


*この言葉が読み進めていく中で非常に重い言葉となっていく。

また、こういうのはどうじゃ?

P362

人は食わずには生きられない、着るものもいれば家もいる。そして、そのために働き続けて死んでしまう。まったく生きるために食っているのか食うために生きているのか分からん。貧乏人は生まれたときから食うために生き、最後は食わせるために死ぬんだ」「不幸なんぞ腹の足しにもならん」

*この箇所は悲し過ぎました。


■内容:
若き武士・瓜生禎蔵(うりゅうていぞう)は、剣術で身を立てようと武芸に励んできた。ある日突然、彼が妻にと想いを寄せていた娘・八重が、幼馴染みで道場仲間の黒崎礼助(くろさきれいすけ)と姿を消してしまう。しかも礼助には筆頭家老暗殺の嫌疑が。事の真相は?
藩内抗争に否応なく巻きこまれてゆく武士たちの苦悩と悲哀を描く傑作時代小説。

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