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2011年9月25日 (日)

「一命 滝口康彦著」

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本年10月に映画公開と言うことで購入し読んでみた。
時代小説好きのそれがしではあるが、
この著者、薄学でまったく存ぜず。

しかし、
読んでびっくり、下記6作品、どれもが一級品。
もー、どれもこれも、主人公がまっすぐで、こころが痛い。

この小説を、いかに映画化したか?
この行間をどのように演出したか?
主人公はこのふてぶてしいまでの人間の器の大きさをしかと表現できたか?
多分、音楽の坂本龍一は、またまた表に出すぎない良い音楽を奏でるのであろう
10/15公開が楽しみである。
http://www.ichimei.jp/

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主題「一命」ではあるが、作品にそのものはない。
映画化されるのは、この中の「異聞浪人記」

勿論、この短篇は良いものの、
上杉侍として、個人的には、「高柳父子」が何より一番。
この「死に様」が、如何にも武士であり、
現代を生きるそれがしも、常々こうありたいと切に願う今日この頃である。
今の世の、サラリーマン社会の腐った馬鹿たれ経営者よ、
「侍 日本とはこういうものぞ!」と、一刀斬って進ぜたい。

・「異聞浪人記」1982
→ 一度読み、更に即読み返して、深く探った。
戦国時代後の侍は、安定と引き換えに仕事がなくなり、貧困と武士の誇りの狭間で苦しんでいたのであろう。真正直な侍ほどさぞ生き難かったであろう。それに比べ、いまの世はどうだ?侍魂の欠片もない。
上杉侍のそれがしも、生き辛い、お江戸でござる。

・「貞女の櫛」1983
 →「素直」が仇になる。

・「謀殺」1987
 →これは、泣くに泣けないなー。結末が以外でした。言葉少ない侍の悲劇か、それとも「騙すと騙されるは紙一重」を痛感させられる。しかし、この女、悪気はないまでも、「それはないんじゃない?」と思わないではいられない。

・「上意討ち心得」1982
→これは面白い。「してやったり!」というところか?
・「高柳父子」1987
→「お見事!」と言うしかない作品。
それがしも、今のこの世で「上杉侍と生まれたからには、是非こう有りたい!」とつくづく思う作品である。あっぱれである!

「拝領妻始末」1982
→これもまた、男社会においてあっぱれな女性の行動。しかし、結果として実に悲しい。「儀」とはなんであろう?

2011/6/15第1刷
講談社 476

『切腹』の原作でもある滝口康彦の「異聞浪人記」を基に、『十三人の刺客』『クローズZERO』などの三池崇史が監督を務めたヒューマンドラマ。貧しい暮らしを強いられながらも、心から愛する人と一緒に歩むことを決意した2人の侍の生きざまに迫る。主演は、『出口のない海』の市川海老蔵と『ディア・ドクター』の瑛太。『愛のむきだし』の満島ひかり、『十三人の刺客』で三池監督とタッグを組んだ役所広司が脇を固める。純粋な願いのために武家社会に対して立ち向かった侍たちの行く末から目が離せない。シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 元芸州広島・福島家家臣の浪人、津雲半四郎(市川海老蔵)と千々岩求女(瑛太)。彼らは、各々の事情で生活が困窮していながらも、自分が愛する人との生活を願い、武家社会に立ち向かっていく

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