書籍・雑誌

2009年11月28日 (土)

「武士道 新渡戸稲造」

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著者名:新渡戸稲造/著 奈良本辰也/訳・解説

三笠書房 495

非常に難しい本である。

そらがしが単純に知りたいことを、単純には説明してくれていない。

それもそのはず、この本の成り立ちがわかればそれも理解できる。

そもそも、これは日本人向けに書かれた本ではないのだ。

1898年、新渡戸稲造が37歳の時、アメリカに滞在中英文で書かれた物。
きっかけは、著名なべルギーの法学者から、「日本では学校で宗教教育がないというが、本当か?」から始まっている。考えてみる確かにない。では、日本の道徳教育は如何にしてなされたか?日本には「武士道」がある。人の倫たる教訓、善悪の観念は、教わらなくとも日本人なら自ら持っているもの。それを外国人に解かるように、封建制&武士道、日本の道徳の観念を書物にしたものである。

更に著者は、言いたいことの全てを外国の読者に解かる様に、ヨーロッパの歴史や文学から、類似の例証をあげて説明している。

こりゃ、難しいに決まっている。

書籍紹介: 武士道の光り輝く最高の支柱である「義」、人の上に立つための「仁」、試練に耐えるための「名誉」-本書は、強靭な精神力を生んだ武士道の本質をみごとに解き明かしている。武士は何を学び、どう己を磨いたか、これを知ることはすべての現代人にとって重要である。英文で書かれ、欧米人にも大反響を巻き起こした最高の名著を、奈良本辰也が、平易な文体で新訳。

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2009年11月 8日 (日)

「花月秘拳行 火坂雅志 著 」

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角川文庫 667

平成218月25日 初版

1993年富士見書房、2002年廣済堂文庫より刊行

NHK大河ドラマ「天地人」原作者:火坂雅志さんのデビュー作ということで購入し読んでみた。

が、

いまいちでした。

ちょっと期待ハズレ。

まー、デビュー作ですからこんなものか?????

■内容紹介
秘拳「明月五拳」の極意を修得した西行は、学べば死に至ると伝えられる「暗花十二拳」の謎を求め、歌枕を訪ねる漂泊の旅に出た――。。

内容(「BOOK」データベースより)

和歌の裏口伝として、藤原貴族のあいだに連綿と伝えられてきた“明月五拳”。その極意を体得した西行は、もうひとつの秘拳“暗花十二拳”の謎を求めて、歌枕を訪ねる漂泊の旅に出た。足柄峠、鹿島、白河の関、安達ケ原、信夫、武隈、多賀城、そして衣川―。東国へ向かう西行の行く手には、恐るべき秘拳の使い手たちと大和朝廷に圧殺された蝦夷の怨念が待ち受けていた!いま最も注目を集める著者が描いた衝撃のデビュー作

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2009年9月23日 (水)

「武田信玄 風・林・火・山  新田次郎著」

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■「武田信玄 風の巻」
文春文庫 \714 2005/ 4/10 新装版第1刷

■「武田信玄 林の巻」
文春文庫  \638 2007/ 8/30 新装版第5刷

■「武田信玄 火の巻」
文春文庫  \638 2006/10/15 新装版第3刷

■「武田信玄 山の巻」
文春文庫  \714 2007/ 1/30 新装版第3刷

「風」・「林」・「火」・「山」4部作を読み終えて:

それがし、上杉の一侍として申す、
「敵ながら あっぱれじゃ!」
信玄がここまで魅力的な武将とは知らなんだ。

一般に「武田信玄」と言えばあのガタイと風貌を想像する。
が、若かりしころは織田信長を彷彿させるどうしようもない「うつけ者」。全く知りませんでしたし、親近感を持ちました。
また、次々に登場する女性陣も皆魅力的。ここまで愛される信玄は幸せものです。さぞ人間が出来ていたのでしょう。

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「風」→「林」→「火」→「山」と巻を進めるにつれ、いかに京都上洛を切望していたかが解かる。と、同時に、結末は「信玄の死」と解かっている為、その先を読み進める「期待」と「辛さ」が微妙であった。

更に、「上杉謙信側」から見る「川中島の合戦」と、「信玄側」から見るこの決戦の模様と結果が、立場により全く違うのを面白く読んだ。それがしは「義と愛」の上杉侍、かなり違和感あり。しかし、著者が長野県出身の新田次郎、まして、この本自体が「武田信玄」ですから致し方ないですね。

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更にこの本が身近に感じられたのが、
それがしの故郷を舞台にした謙信との長期5回にもわたる「川中島の合戦」がメインであるのと、最後の合戦「三方ヶ原合戦」の地が、それがし12年間居た転勤先、自ずと地理に詳しいことである。
4巻とも巻末には地図が載っている。これが非常に解かり易く、親しみ深い。

しかし、新田次郎の著書は素晴らしい。
山岳に関する本が多く、みなどれも淡々とした内容。が、この本に関しては沢山の資料に裏づけられた事実、それを更に淡々淡々と綴った内容が読者を引き付け離さない。
少しの間をとって再読したくなった。更に、武田信玄を研究したくなった、そんな素晴らしい4巻であった。

最後に、あの名句「風林火山」の箇所を捜したが、どこの巻のどのページにあるのか解からなくなった。これを捜す為にやはり再読せねばなるまい。

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「武田信玄 風の巻」
内容
狂乱の日々を送り、民に恨みの声をあげさせていた父・武田信虎を追放して甲斐の国の主となった信玄は、信濃の国に怒涛の進撃をはじめた。諏訪頼重を甲斐に幽閉し小笠原長時を塩尻峠に破り、さらに村上義清を砥石城に攻略する。信玄は天下統一を夢みて、京都に上ろうと志す。雄大な構想で描く歴史小説の第一巻。(「BOOK」データベースより)

「武田信玄 林の巻」
内容
天才的な智略によって、信濃の国を平定した信玄の野望は、あくまでも京都に上って天下に号令することである。同じ野望の今川義元がまず上洛の軍を起すが、桶狭間の戦いで織田信長にはばまれる。信玄を牽制するのは越後の上杉謙信である。信玄はいまや謙信と宿命の対決を迎えようとしている。著者会心の歴史小説第二巻。


「武田信玄 火の巻」
内容
川中島の大会戦に勝利を得た信玄は、天下に号令する道を一歩一歩確実に歩んでゆく。しかし、長男の義信との仲が思わしくなく、やがて信玄は苦悩のすえ、親子の縁を断つのである。後継者を愛する湖衣姫との間にできた勝頼と決めた信玄は、強敵北条氏を追いおとすために、関東に軍を進め、小田原城に迫る。

「武田信玄 山の巻」
内容
甲州・信州の全域をわがものとして、さらに駿河府中をおさえた信玄は、いよいよ京都にのぼろうとするが、織田信長に先をこされてしまい焦るばかりだ。その上、年来の病いが身をしばりつける。合理的な戦術によって、合戦に転機をもたらした名将・武田信玄の生涯を描いた長篇三千枚がいよいよ完結する第四巻。

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2009年8月30日 (日)

「反骨心 清原和博 著」

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2009年8月10日 初版発行

705円 角川書店 角川ONEテーマ21

 

実に魅力的な人物ですbaseball

この単純で、一本気な「侍」がいいですねー。


そりゃ巨大な組織「読売巨人軍」には、清原をしてど
うやっても潰されてしまうのでしょう。

でも、国民はみな貴殿の味方です。

まだまだ人生たったの半分angry

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人間として魅力的な後半を期待しています。

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2009年8月 8日 (土)

「朗読者 ベルンハルト・シュリンク」

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Der  Vorleser -

松永美穂 訳
新潮文庫 514
平成1561日 発行
平成21630日 17

2009619公開「愛を読むひと」原作

アカデミー賞 最優秀主演女優賞:ケイト・ウインスレット 

先週映画を観、もっと深いところを探ろうと原作を購入した。
しかし、残念ながら全くの空振りに終わった。
映画以上のものをこの本からは全く得ることが出来なかった。


そもそも、この本は1995年に出版され、発売後5年間で20以上の言語に翻訳。アメリカでは200万部を超えるミリオンセラーになったとのこと。
しかし、この日本語訳はどうだ?

最初の数行から、
「あれ??」、
「あれれれれ????」
と、思った次第。

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通常、「本を読んでから映画を観る」と、自分の想像と配役、映像の違いに落胆するものだが、
その逆とは初めての経験。

アカデミー出版の超訳本だったら満足していたであろうに・・・・。

ほんとに残念でならない。

映画ではあんなに感動したのに、この本はなんだろー。
まー、それがしの読解力が全く足りなかったのであろう。と、しておく。

*あとがきに「二回読め」と書いてあるが、とても読めません。

読み終わってみれば、「落胆」の一言sad
「こんなはずじゃなったのにな・・・・」
感動の「か」の字も無い。
翻訳が悪すぎる。

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2009年6月 7日 (日)

「劔岳 点の記」 新田次郎

Photo ツルギダケ テン  

「点の記」とは三角点設定の記録である。

文春文庫 686
2006
110 新装版第1
2009
4 30 14
19811月に刊行された文庫の新装版

今月6/20に映画が公開される(主演:浅野忠信、香川照之)。

http://www.tsurugidake.jp/

その前にやはり原作を読んでおかねばなるまい。まして、新田次郎著。
ということで、ご購入。

新田次郎は、かなり前に「強力伝」新潮文庫を読んで以来である。
この著者は、山登りものが多いが、今回も同様。

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今作は、地図を作る為に前人未到の山に登るだけの単純な内容ではある。が、ところがどっこい!そうは簡単に問屋は下さない。手に汗握り、ハラハラドキドキ、感動もの。最後は思わず拍手し、にんまり安堵。

著者独特の淡々とした文章ではあるが、これがまた結構癖になる。
いずれにしろ、実際にあった話であり人名もそのまま。感動の一冊。早く映画を観たいものである。特に、仲村トオルさん役は観のもである

■内容(「BOOK」データベースより)
明治40年、日露戦争直後、前人未踏といわれ、また、決して登ってはいけない山と恐れられた北アルプス・劔岳。測量官・柴崎芳太郎は、山頂への三角点埋設の至上命令を受け、地元の案内人・長次郎とともに、器材の運搬、悪天候、地元の反感など、さまざまな困難と闘いながら、その頂に挑戦する。そして、設立間もない日本山岳会隊の影が―。

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2009年5月31日 (日)

「白鷹伝 -戦国秘録」 山本兼一

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祥伝社文庫 714
H19
420 初版

H21 2 5日第2

「鷹匠」「匠組」なる言葉をこの小説で初めて知った。
戦国時代の武将と「鷹狩り」がどうも一致しない。
しかし、これを読んで納得した。


著者は、流石に直木賞を受賞するだけあって、このデビュー作でも上手さを感じる。ワクワク、ドキドキ、この作品も読んだら最後、NON STOP!

これで信長3部作を読み終え、しっかり信長ファンになりました。
2004「火天の城」:
  信長の夢「安土城築城」を命ぜられた天下一の棟梁父子。

2006「雷神の筒」:
  信長の鉄砲隊を率いた「鉄砲 天下一」橋本一巳

あー早く「利休にたずねよ」文庫本にならないかなぁ・・・?bleah



内容(「BOOK」データベースより)
「利休にたずねよ」で第140回直木賞を受賞した著者の2002年デビュー作。
また「織田信長 三部作」の第一弾。
信長、秀吉、家康と仕えた天下一の鷹匠の生涯を描く時代大作。
浅井家鷹匠 小林家次は、小谷城落城の朝、狼を捕獲する白鷹を目撃する。その白鷹こそ伝説の「からくつわ」だった。捕虜となった家次に、敵将信長は「白鷹を捕らえてみせよ」と命じた。ここに、織田家鷹匠としての人生が幕を開けた…。白鷹との誇りをかけた対峙。

高貴で堂々とした風貌、しかも勇猛果敢なこと虎にも勝る。さらに、今回は雪のような奇跡の「白鷹」。
「そうか・・・・」
しかしながら、天下の信長、秀吉、家康と3代に仕えた天下一鷹匠、こんな人物が居たなんて、凄いな。

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2009年5月20日 (水)

「雷神の筒」 山本兼一

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集英社文庫 667
2009/ 3/25
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織田信長と橋本一巴と鉄砲、ポルトガル、種子島等、この当時の時代背景がよーく理解できた。
「そうか、この時代の戦は鉄砲無しには語れないのだな?」

通常「侍=刀」のイメージが強いが、鉄砲がなけりゃ戦には勝てなかった訳だ。
また、信長の時代からこんなに鉄砲が普及していたとは知らなかった。

更に、長年疑問であった「豊臣秀吉が、何故一百姓から信長の家臣にまでなりえたのか?」が理解できた。

しかし、この本による信長の性格は、如何ともしがたい。
どの世も家臣は辛いなー



■内容(「BOOK」データベースより)
織田信長はなぜ覇者になれたのか。若き日の信長に鉄炮を指南し、最強の鉄炮衆を創り上げた男の存在抜きには語れない。橋元一巴。初めは民を守るために鉄炮の改良と応用に打ち込んだ。塩硝のルートを求めて種子島に飛び、好敵手・雑賀孫市と出会う。主君が覇道を邁進する一方、悩みを深めた。疎まれつつも仕え続けた一巴の生涯を通じ、信長の天下布武への道を鮮やかに描いた斬新な長篇戦国絵巻。

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2009年5月14日 (木)

「道元”禅”の言葉」 境野 勝悟

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―ゆっくり読む、ゆっくり生きる
三笠書房 知的生きかた文庫 600

本年1/10全国ロードショー、“道元”の生涯を描いた映画「禅」を観て感化。
名前は知ってはいたが、恥ずかしながらどういう人か一切知らず。そこで、
「是非にも 道元の本を読んでみたい」と。

以前本屋さんで目にしていたので、探して探して ご購入。

基本的にはバスタブに浸りながらゆーくり時間をかけ読みました。
こういう本はせこせこ読んではいけません。精神を落ち着かせるにはもってこいの本。
ちなみに、それがしが折り目をつけた場所をご紹介。



「人物身心の無常なるこれ仏性なり」
*真の幸福は生・老・病・死と苦楽の変化の果て築き上げるものだ(変化を恐れない)

「志の到らざることは無常を思わざるに依るなり」
*いさぎよく散ってしまうから桜は美しいのである(自分も「いつか死ぬ」と意識する)


「一心上乗なり」
*世間に向けている目を、自分に向ける(見方を変える)


「放てば手に満てり」
*「つかむ」のではなく「全てを捨てる」。そこから始まる

「山流水不流より、学入の門を開すべし
*自分の本来の在り方を、あるがままに生きる(理解できないものはそのまま受け止める)


「この心をおこせば、すでに一切衆生の導師なり」
「おのれいまだわたらざるさきに、一切衆生をわたさん」
*俗人の我欲ではなく、まずは「人のため」

■内容(「BOOK」データベースより)
「禅の教え」が手に取るように解かる本 禅の100
 

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2009年4月17日 (金)

「イチローの流儀」 小西慶三

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新潮文庫 400
平成214月1日発行
*平成18年3月 新潮社より刊行本

共同通信社の記者。オリックス時代から現在までイチローの試合をもっとも多く観続けてきた人。2000年からシアトル支局。

えてしてこの手の本は、内容が薄い。
しかし、この本はまったく異なる。

一般のスポーツ紙記者本なら購入してまでも読まないが、天下の共同通信社の番記者なら間違いない。

偏見の無い目で見た真実のイチローを知りたかった。
そういう意味で、実に満足!

よりイチローを理解することができます。

内容の濃い、充実した1冊。

是非お薦めです。

・そうか、そんなに小さい時からプロ用のグラブを持ったのか?
・そうか、そこが他の選手と違うわけだね?
・そうか、日産の「マーチ」ねー??? へー???
・そうかそうか、そういうことだったんだー
・株?株??!! へー、そんな小さいときから??? あらら?
などなど

しかし、イチローの徹底ぶりは凄いなー

そうじゃなきゃ、あんな風にはなれないよな

選手としての今は勿論だが、何れは来るであろう引退後のこの人の生き方に、今から興味深深! 

さて、何をするんだろう?

あと5年は早い話か?

余計なお世話か?

そりゃ失礼!

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